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書法三昧歌


開合折旋。垂縮留放。肥痩方圓。
開き合いつつ又は折れまがり、
垂れたり縮んだり、留まったり放ったり、肉太く或いは細く、四角又は円く、かくして妍をなすのである。

一字體態。側倚取研。仰覆向背。
一字の体は側(そぼだ)ち又は偽(よ=寄りかか)ったりして、よき形を成す。この字のさまは、仰いだり覆(くつが)えったり、向き合ったり背いたり、

意在筆先。八法立勢。永字精妍。
意は筆先にある。永字八法がある、まずこの法にて勢を立てる、故に永の字を研究すべし。

執筆之法。實指虚拳。運筆之法。
執筆の法は、実指虚拳にある。運筆の法、

書法三昧歌

不可以傳。
伝えてはならない。

凡茲三昧。参透幽玄。苟非知者。
およそこの三昧、幽玄に参透する。
このことは苛(いやしく)もこの趣味を知る人でなければ、

結構綰牽。習與倶化。心手悠然。
結構は結びつけたり引っ張ったりする。習学すれば共に自然に上手になり、心も字ものんびりとする。

畫分篆隷。鋒別正偏。蔵鋒聚氣。
字画は、篆書隷書の区別を立て、鋒には正則や偏則をも立て分けする。筆鋒を見せぬようにして気を聚め、


楷書唐詩五絶帖


偶坐するは林泉のためなり
謾に酒を沽うを愁うるなかれ
囊中 自ずから銭あり


これ故郷の人にあらず

題袁氏別業(賀知章)
主人 相識らず

楼に登れば 万里春なり
心を傷ましむ 江上の客


明月 前川に満つ

南楼望(盧僎)
国を去って 三巴遠く

夜送趙縦(楊烱)
趙氏 連城の璧
由来 天下に伝う
君が旧府に還るを送れば

すでに春風に吹かれたり
妾が心 正に断絶す

憐れむべし 驄馬の使
白首 誰がためにか雄なる

子夜春歌(郭震)
陌頭 楊柳の枝

贈喬侍御(陳子昂)
漢庭 巧宦を栄えしめ
雲閣 辺功を薄んず

昔時 人すでに没し
今日 水なお寒し

易水送別(駱賓王)
この地 燕丹に別る
壮士 髪冠を衝く

臨高台(王維)
相送りて 高台に臨めば
川原 杳として何ぞ極まらん

相逢うて愁苦を問えば
涙は尽く 日南の珠


見京兆韋参軍量移東陽(李白)
潮水 還た海に帰るに
流人 かえって呉に到る

蹉跎たり 白髪の年
誰か知らん 明鏡の裏
形影 自ずから相憐れまんとは

君が懐い那ぞ知ることを得ん

照鏡見白髪(張九齢)
宿昔 青雲の志

日暮 飛鳥還るに
行人 去って息まず


皇朝詩選


曾遊首を囘らして滄桑を感す
連牀相對す人何くにか在る

冬夜感慨(澤村琴所)
夢斷えて山房夜更に長し

今日 始めて来る 絃誦の地
古藤 影掩ふ 舊茅堂


過藤樹書院(伊藤東涯)
江西 書院 名を聞く久し
五十年前 義方を訓ふ

直ちに燕然を指して掌上に看る
十萬の健兒齊く劍を按じ

牛門分得出塞(服部南郭)
征旗朝に塞雲を拂って寒し

憐むべき夜半風前の笛
梅花を吹き落して職塵と作さんとは

登鐵枴峰(梁田蛻巖)
古塁烏哺いて人を見ず
嶺雲澗水共に春を傷ましむ

月は照す鶺鴒原上の霜


白楊 蕭索として 葉初めて飛ぶ
山川 顧望すれば 先封の地

遊會津有感(蒲生君平)
廟は古り 悲風 落暉に對す

何人か今夜清涼殿
一曲の霓裳御觴を奉ず

月夜歩禁垣外(柴野栗山)
上苑の西風桂香を途る
承明門外月霜の如し

更に人の長安を憶ふと道うなし

一従神鏡鎮山田
不改


請ふ 看よ 昔日 鯨魚の腹
葬り得たり 胡人 十萬の兵を

艨艟 警を報ずるも 曷ぞ驚くを須いん

涙は下る 關東 一布衣

擬送人從軍(頼春水)
滄海は 池と爲し 山は是れ城
  





宿生田(菅茶山)
千載 恩讐 兩つながら 存せず

生煦育欽恩コ
仰見茅茨存古

然天祖宮
照臨宇内太陽同


千秋白日照青天

萬世巍

茅茨與果椽
君見威靈猶尚在

(頼杏坪)
四檐の點 滴轉 凄然たり

恨みず尊前 月色無きを
看るを免かる児子 鬢辺の絲

重ねて得たり 秋風 一巵を奉ずるを

月は暗し 楠公墓畔の村

中秋無月侍母(頼山陽)
此の夜を同じゅうせざること 十三回

風雲 長へに 爲に 忠魂を弔ふ
客窗 一夜 松籟を 聽く

清風有始終
草木荒涼櫻井驛

果然子孝即悲忠
高節

雙白堂 空しくして人見えず
雨聲 只似たり對牀の年に

燈火を翦り盡して 眠りに就し難し

為す有る者は必ず為さざる有り
醉い來って竹を寫せば蘆葉に似たり

題自畫墨竹(渡辺崋山)
鄭老蘭を畫いて土を畫かず

王義士知多少
唯有忠臣楠氏碑

山不得施
湊川一戰復奚疑


于今猶自節楠公

英略如

亦應護西巡
他日南中花萬樹

忠憤題詩感鬼神
山櫻

墳前 満地 草苔湿う
尽く是れ行人 流涕の痕

可し消せず 四十七臣の魂


作らず鴎波無節の枝

泉岳寺(坂井虎山)
山岳 崩可し 海飜す

波二百年
無人

開成正統一王春

海不楊

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