軸(中国 −1−2 日本 @ABCDEFGHIJKLMNO) ・ 扇子(−1−2) ・ 扇面 ・ 色紙 ・ 拓本 ・ 折手本(@ABD) ・ レプリカ ・ 印譜 ・ 年賀状
   HOME

芳翠かな帖


後拾遺和歌集 518
みちのくににまかり下りけるに、白川の関にてよみ侍りける
能因法師
都をば 霞とともに 立ちしかど 秋風ぞ吹く 白河の関


古今和歌集/巻十四 00722
題しらす
そせい法し
そこひなき ふちやはさわく 山河の あさきせにこそ あたなみはたて

千載和歌集/巻第二 00083
落花満山路といへるこころをよめる
上東門院赤染衛門
ふめはをし ふまてはゆかん かたもなし 心つくしの 山さくらかな


拾遺和歌集/巻第三 00171
屏風に、八月十五夜池ある家に人あそひしたる所
源したかふ
水のおもに てる月浪を かそふれは こよひそ秋の もなかなりける

00210
嵐の山のもとをまかりけるに、もみちのいたくちり侍りけれは
右衛門督公任
あさまたき 嵐の山の さむけれは 紅葉の錦 きぬ人そなき


古今和歌集/巻四 00172
題しらす
よみ人しらす
きのふこそ さなへとりしか いつのまに いなはそよきて 秋風の吹く

古今和歌集/巻五 00283
題しらす/この歌は、ある人、ならのみかとの御歌なりとなむ申す
よみ人しらす(一説、ならのみかと)
竜田河 もみちみたれて 流るめり わたらは錦 なかやたえなむ


00161
さふらひにてをのことものさけたうへけるに、めして郭公まつうたよめとありけれはよめる
みつね
ほとときす こゑもきこえす 山ひこは ほかになくねを こたへやはせぬ


古今和歌集/巻三 00153
寛平御時きさいの宮の歌合のうた
紀とものり
五月雨に 物思ひをれは 郭公 夜ふかくなきて いつちゆくらむ


古今和歌集/巻一 00057
さくらの花のもとにて年のおいぬることをなけきてよめる
きのとものり
いろもかも おなしむかしに さくらめと 年ふる人そ あらたまりける


00053
なきさの院にてさくらを見てよめる
在原業平朝臣
世中に たえてさくらの なかりせは 春の心は のとけからまし


古今和歌集/巻一 00049
人の家にうゑたりけるさくらの花さきはしめたりけるを見てよめる
つらゆき
ことしより 春しりそむる さくら花 ちるといふ事は ならはさらなむ


00177
寛平御時、なぬかの夜うへにさふらふをのことも歌たてまつれとおほせられける時に、人にかはりてよめる
とものり
天河 あさせしら浪 たとりつつ わたりはてねは あけそしにける


00171
題しらす
よみ人しらす
わかせこか 衣のすそを 吹返し うらめつらしき 秋のはつ風
00173
題しらす
よみ人しらす
秋風の 吹きにし日より 久方の あまのかはらに たたぬ日はなし

古今和歌集/巻四
00170
秋たつ日、うへのをのこともかものかはらにかはせうえうしけるともにまかりてよめる
つらゆき
河風の すすしくもあるか うちよする 浪とともにや 秋は立つらむ


00167
となりよりとこなつの花をこひにおこせたりけれは、をしみてこのうたをよみてつかはしける
みつね
ちりをたに すゑしとそ思ふ さきしより いもとわかぬる とこ夏のはな


00163
はやくすみける所にてほとときすのなきけるをききてよめる
たたみね
むかしへや 今もこひしき 郭公 ふるさとにしも なきてきつらむ


00207
これさたのみこの家の歌合のうた
とものり
秋風には つかりかねそ きこゆなる たかたまつさを かけてきつらむ

00210
題しらす
よみ人しらす
春霞 かすみていにし かりかねは 今そなくなる 秋きりのうへに


00200
題しらす
よみ人しらす
君しのふ 草にやつるる ふるさとは 松虫のねそ かなしかりける

00205
題しらす
よみ人しらす
ひくらしの なく山里の ゆふくれは 風よりほかに とふ人もなし


古今和歌集/巻四 00196
人のもとにまかれりける夜、きりきりすのなきけるをききてよめる
藤原忠房
蟋蟀 いたくななきそ 秋の夜の 長き思ひは 我そまされる

00199
題しらす
よみ人しらす
秋の夜は つゆこそことに さむからし 草むらことに むしのわふれは

   
00178
おなし御時きさいの宮の歌合のうた
藤原おきかせ
契りけむ 心そつらき たなはたの 年にひとたひ あふはあふかは

00179
なぬかの日の夜よめる
凡河内みつね
年ことに あふとはすれと たなはたの ぬるよのかすそ すくなかりける


00237
ものへまかりけるに、人の家にをみなへしうゑたりけるを見てよめる
兼覧王
をみなへし うしろめたくも 見ゆるかな あれたるやとに ひとりたてれは

00238
寛平御時、蔵人所のをのこともさかのに花見むとてまかりたりける時、かへるとてみな歌よみけるついてによめる
平さたふん
花にあかて なにかへるらむ をみなへし おほかるのへに ねなましものを


00225
是貞のみこの家の歌合によめる
文屋あさやす
秋ののに おくしらつゆは 玉なれや つらぬきかくる くものいとすち

題しらす
僧正遍昭
かほをよみ うちみはかりそ をみなへし われはおちぬと ひとにかたるな


00221
題しらす
よみ人しらす
なきわたる かりの涙や おちつらむ 物思ふやとの 萩のうへのつゆ

00223
題しらす
よみ人しらす
をりて見は おちそしぬへき 秋はきの 枝もたわわに おけるしらつゆ


00214
これさたのみこの家の歌合のうた
たたみね
山里は 秋こそことに わひしけれ しかのなくねに めをさましつつ

00220
題しらす
よみ人しらす
あきはきの したは色つく 今よりや ひとりある人の いねかてにする


00211
題しらす/このうたは、ある人のいはく、柿本の人まろかなりと
よみ人しらす(一説、柿本の人まろ)
夜をさむみ 衣かりかね なくなへに 萩のしたはも うつろひにけり

00213
かりのなきけるをききてよめる
みつね
うき事を 思ひつらねて かりかねの なきこそわたれ 秋のよなよな


00530
題しらす
読人しらす
かかり火の 影となる身の わひしきは 流れてしたに もゆるなりけり

00531
題しらす
読人しらす
はやきせに 見るめおひせは わか袖の 涙の河に うゑましものを


00509
題しらす
読人しらす
伊勢の海に つりするあまの うけなれや 心ひとつを 定めかねつる

00527
題しらす
読人しらす
涙河 枕なかるる うきねには 夢もさたかに 見えすそありける


古今和歌集/巻十一 00506
題しらす
読人しらす
人しれぬ 思ひやなそと あしかきの まちかけれとも あふよしのなき

00508
題しらす
読人しらす
いて我を 人なとかめそ おほ舟の ゆたのたゆた に物思ふころそ


00242
題しらす
平貞文
今よりは うゑてたに見し 花すすき ほにいつる秋は わひしかりけり

00243
寛平御時きさいの宮の歌合のうた
ありはらのむねやな
秋の野の 草のたもとか 花すすき ほにいててまねく 袖と見ゆらむ


00239
これさたのみこの家の歌合によめる
としゆきの朝臣
なに人か きてぬきかけし ふちはかま くる秋ことに のへをにほはす


00240
ふちはかまをよみて人につかはしける
つらゆき
やとりせし 人のかたみか ふちはかま わすられかたき かににほひつつ








00688
寛平御時きさいの宮の歌合のうた
よみ人しらす
思ふてふ 事のはのみや 秋をへて 色もかはらぬ 物にはあるらむ

00689
題しらす/又は、うちのたまひめ
よみ人しらす
さむしろに 衣かたしき こよひもや 我をまつらむ うちのはしひめ


古今和歌集/巻十二 00557
返し
こまち
おろかなる 涙そそてに 玉はなす 我はせきあへす たきつせなれは

古今和歌集/巻十四 00687
題しらす
よみ人しらす
あすかかは ふちはせになる 世なりとも 思ひそめてむ 人はわすれし

軸(中国 −1−2 日本 @ABCDEFGHIJKLMNO) ・ 扇子(−1−2) ・ 扇面 ・ 色紙 ・ 拓本 ・ 折手本(@ABD) ・ レプリカ ・ 印譜 ・ 年賀状
   HOME