福田 松琴 ふくだ しょうきん
   

仙人姓張術顯於唐一瓢
雖小容凾無量因感毘邪
石室廣繞丈方猶設三萬
二千猊牀道佛名異莫論
短長  題張果
仙人 姓は張。術は顯(あきら)かなり。唐に於いて、一瓢(一箪の食、一瓢の飲=貧しい生活)
(=容姿)は小と雖も 凾(=器)は無量。因って毘邪(=側について助ける)を感ず。
石室の広さは繞丈(=わずか)な方。猶(なお)三万二千の猊牀(=仏の床)を設ける。
仏名は異なると道(い)う。短長を論ずる莫かれ。
   
28.4p×19.0p

天保12年(1841)生〜明治34年2月17日(新暦 1901年4月5日)歿
制作年 安政3年(1856) 16歳
 下野(現 栃木県)の人。名は久三郎。足利藩の絵師田崎草雲・日根対山に学ぶ。明治20年日本美術協会会員となる。皇居造営に際し、天井絵の制作に従事した。
 「丙辰秋日 松琴山人」の下に、朱文の「柳彣」、白文の「松琴山人」の落款印が押されている。

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